11月度 「Vege懐石」の食材より
☆ キヌア(Quinua) ⇒アンデスのスーパー穀物
原産地:アンデス
ほうれん草(原産国)とおなじアカザ科の植物。
アンデスの高原で自然の恵みをいっぱい受けて育った
キヌアは、蛋白質、食物繊維を含み、鉄分、カリウム、
マグネシウムをたっぷり含んだ穀物です。
原産国では、スープにそのまま入れたり、オリーブオイルで
炒めたり、パンに練り込んだりして、毎日の食卓で
食べられています。
アンデスでは標高が2,000M以上で栽培され、
「母なる穀物」として、大切に食べ継がれてきました。
キヌア | 精白米 | |
蛋白質 | 12.3g | 6.1 |
脂肪 | 5.2g | 0.9 |
ナトリウム | 2.1g | 1.0g |
鉄 | 15.1mg | 0.8mg |
Ca | 27.7mg | 5mg |
食物繊維 | 8.0mg | 0.5mg |
☆ 米 (こめ) paddy rice grain :(水稲 穀粒)
イネ科。米には、短粒で粘り気の多い “ジャポニカ 種”、
長粒で粘り気が少ない“インディカ 種”、粒が大きい
“ジャパニカ 種” 等がある。世界で栽培される米の
約80%は“インディカ 種”だが、日本で栽培されるのは
“ジャポニカ 種”で、現在 300種が栽培されている。
又栽培法からは、水田で作る水稲と畑で作る陸稲
(おかぼ)に分けられる。
<玄 米>
1C=165g。 玄米からぬか層と胚芽を除いて
胚乳だけにすることを搗精(とうせい)と言い
(精米、精白)、玄米100から得られる精米の量を
歩留まりという。
<精白米>
1C=170g。 ぬか層や胚芽を完全に取り除いたもの。
玄米と比べると、ビタミンや無機質が、かなり少ない。
<胚芽精米> 1C=170g。
玄米からぬか層のみを取り除いて胚芽を
80%以上残したもの。ビタミン B1 が豊富。
〔赤米・黒米・香り米・ワイルドライス〕
<赤米>
日本に初めて伝わった うるち米 のルーツ。
栄養価も白米に比べて高く、タンパク質、各種ビタミン、
無機質(ミネラル)が豊富。
<黒米>
ぬか層に紫黒系色素=アントシアンを含む。
もち米のルーツと言われる。タンパク質、ビタミンB群、 ナイアシン、
ビタミンE、鉄分、カルシウム、マグネシウム等が 豊富で
栄養価が高い。滋養強壮作用や造血作用が あるとされ、
薬米とも呼ばれる。薬膳料理にも用いられる。
<香り米>
におい米、麝香(じゃこう)米等とも呼ばれ、古くから
香りの良い米として珍重された。
江戸時代には、諸国の大名が好んで食したと言われる。
普通の米に香り米を3%~10%を混ぜて炊飯すると、
ポップコーンのような香りがする。
<ワイルドライス>
正確にはイネ科マコモ属の寒冷地植物。
水深30cm~300cmの所に自生し、穀粒は直径2mm、
長さ15mmほど。北米大陸のネイテブインディアンが
食べるのを見て、白人が野生の米“ワイルドライス”と
名付けた。タンパク質、食物繊維、ビタミンB2、
葉酸が豊富で、近年になって栄養に富む健康食品
として評価されるようになった。
香ばしい香りともっちりとした食感で、米に混ぜて炊いたり、
スープの具、料理の付け合せ等に利用する。