5月度Vege懐石
5月度 Vege懐石 〔“春から夏へ”の野菜を楽しむ ご飯〕
・5月 2日 : 八十八夜 立春から数えて 八十八日目
・5月 5日 : たんご 「端午」
5節句の一つ。邪気を祓うために、菖蒲やヨモギを軒にさす。
(これによって「菖蒲の節句」とも呼びます)
「端午の節句」
田植え前の豊作祈願がルーツ。
武家時代から男児の節句に。
旧暦では雨季にあたる、5月5日。
この日に行う端午の節句は、古代中国の、豊作を祈る行事が
起源になっているとされる。[田植えに従事する女性 “早乙女”
が、邪気を祓うとされる菖蒲やヨモギで作った小屋にひと晩
こもる。そうすることことで、新たに植える苗が、清らかで
生命力強く育つよう祈願したのです」
カビなどによる病気予防祈願にも発展し、一般庶民の間にも
浸透した。
「菖蒲やヨモギで屋根を葺いたり、風呂に入れて薬湯にして
浸かったり。 ヨモギは薬草として、餅に混ぜて食べる風習も
生まれました」
菖蒲が“尚武”に通じるとして、男児の成長を願う行事に
変わったのは、武家の文化が根付いた鎌倉時代以降。
「子供が病気などで死亡することも少なくなかった時代。
跡取りが元気に育つよう、鯉のぼりや武者人形を
飾る習わしが取り入れられたのもこの頃です」
1. 筍と春野菜の 梅サラダ
掘りたての筍を味わうのは、春の一瞬だけ。茹でたての
美味しさは、格別です。ぜひ茹でるところから始めてみて下さい。
オリーブオイルで筍が絶品のサラダに。
梅ドレッシングが、さっぱりで美味しいです。
2. たらの芽と うどの春巻き
春巻の皮に包んで揚げることで、山菜特有の香りを
封じ込めることができます。クレソンやせりもお薦めです。
3. 温 かやくそば
油物を少し食べ過ぎたかなという時は、脂肪を排出する
働きがある、椎茸たっぷりのメニューが強い味方に。
温かいお蕎麦が体へのご馳走です。
4. 絹さやと人参の 寄せ豆腐
絹さやがたっぷりの寄せ豆腐は、彩りも美しく、
冷めても美味しい惣菜なので、おもてなしや
お弁当にお薦めです。
5. クレソンの和えもの
さっとカンタン下拵えで出来る和えもの。
6. 浮 島
抹茶とココアで和洋折衷みたいな和菓子。
やさしい甘さと口溶けで、とても美味しいです。
◇05月度Vege懐石の食材より
〔クレソン〕
“水からし”とも呼びます。若い茎、葉を食用。
香りがよく、少し辛味がある。山地の浅い清流に自生するが
栽培もされる。春先が旬。カロチン、Ca,カリウムなどが多い。
肉の付け合せ、和えもの、ひたし、天ぷらなど。
クレソンの代わりに、せり、又は、わさびの茎で代用もできます。
小川などの水中で育つ・・・・水せり
水田で栽培される・・・・・・・・田ぜり
田のあぜで育つ・・・・・・・・野ぜり
(10月~4月頃出回る)
アクが特長なので、茹でて、おひたし、ごま和え など
〔たらの芽〕
各地の山野に自生する たらの木の若芽。
葉の開く前の 4~5月に出る第一芽を根元から
摘んで食用にする。
春の香りのする山菜の代表である。
若芽の長さは、5~10cm程で、ずんぐり太い。
味に癖がなく、香りと舌ざわりが良い。
香りがうどに似ていることから“うどもどき”とも呼ぶ。
カリウム、Ca、カロチンが多い。