8月度 Vege懐石
「夏の和風 プレート」
夏野菜に薬味をきかせた“和のさわやか夏の日のごはん”
暑い夏こそ、冷えた体を温める食材で、体を守ってあげましょう。
<今月のメニュー>
【1】 雑穀米の おぼろ豆腐薬味丼
ごはんに具をのせただけ。のどごしひんやりの
おぼろ豆腐で、食がすすみます。
醤油の他に、ごま油をひとまわしかけても美味です。
【2】 茄子の 冷やし汁
この時季はやっぱり茄子料理が食べたいですね。
茄子は暑さでほてった身体をヒンヤリさせてくれる
働きがあります。サッと茹でて、美味しい出汁で
いただきます。
沢山作って、冷蔵庫て冷やしておくと、便利です。
【3】 ぬめり野菜の ごまだれかけ
つるむらさきの Caは、ほうれん草の 約4倍
モロヘイヤは「野菜の王様」という語源を持つほど
ビタミン、 ミネラル が豊富。免疫力アップの夏野菜を
醤油、ごま油、酢をかけていただきます。
【4】 生椎茸と大葉の 焼き春巻き
生椎茸と大葉をごま油と塩を少々ふった
皮に巻いて、素焼きするだけ。
ビールやワインのお供にピッタリです。
【5】 夏の 筑前煮
じっくりグリルして甘みを出した根菜と、
夏野菜のゴーヤを加えて、サッと葛あんで
まとめた一品です。
【6】 ゴーヤの 佃煮
独特の苦味成分が血糖値を下げる働きが
あります。V.C. は、加熱してもなくなりません。
夏の保存食として、佃煮にしておくと便利です。
【7】 カボチャと巨峰の 冷たいケーキ
生地に寒天を入れて焼いたあとに、冷やし固める
ケーキ。巨峰の味がアクセントになっています。
◇ 8月度Vege懐石の 食 材 より
栄養価の高い優れた食材をもっと気軽に、食卓に
取り入れてみましょう。
少ない食材で、栄養がまかなえて、健康につながるなら
いいですね。
栄養価の高いものは、独特のくせや、えぐ味、苦味がありますが、
これが味わいで、味覚を鍛えることになります。
〔1〕 ニガウリ (ゴーヤ)
・原産地: 東インド、又は熱帯アジア
・産 地: 沖縄では ゴーヤと呼ぶ。つるれいしともいう植物の
未熟果を食用にする。
・栄 養: VC (レモンの2.5倍)が豊富。胃腸の弱る夏場の
健胃剤として有効。その上、発汗作用があるので、
夏にピッタリの野菜。
・保 存: 乾燥に弱いので、ビニール袋に入れて、
冷蔵庫で保存。
〔2〕 モロヘイヤ
・原産地: 中近東
・プロフィール:
エジプトでは5,000年以上前から一般に普及。
古くから貴重な緑野菜として大切にされてきた。
かって、重病を患ったエジプト王がモロヘイヤスープで
治ったという故事から名付けられた名前。
エジプトではムルキイヤと呼ばれた。
これはアラビヤ語で「王家の野菜」を意味する。
日本に本格的に導入されたのは、1980年代から
高温を好む一年草。春から夏がシーズン。
・栄養価:
ほうれん草に比べ Ca は、7.5倍 VB 1は5.5倍
VB 2は、21倍
〔3〕 タデ
・英名:water pepper
・プロフィール:
北海道から沖縄まで日本各地の水辺に自生している。
「万葉集」にタデを詠んだ歌があることから奈良時代
には栽培されたようだ。辛味が強く独特な香りがある。
それでも虫がつくので「タデ食う虫も好きずき」と
言われる。食用のタデは「ベニタデ」が、一般的。
「ササタデ」は、タデ酢として、鮎料理に使われる。
解毒作用があり、魚の生臭さを除く作用がある。